・いつまでも、キミを想う


レイ。

あなたに出逢えたこと。

あなたが私にしてくれたことを。

あなたと過ごした時は、私にとって大切な思い出だから。

あなたが私を想ってくれた様に、私も……。


「書けた。涼香と俺、最後の願い事」


黒板には七色に輝く文字が光を放っている。

未来に続く、きっかけを作ってくれたレイに伝えたいことは、ひとつ。


【いつまでも、レイを忘れない】


黒板の片隅で私が落書きした相合傘の下に、七色に輝くチョークで記した二人の名前が眩しく輝きだす。


手を繋ぎ、黒板に溶け込んで消えて行く文字を見届けた蒼人と私は、自然と見つめ合い。

どちらからともなく唇を近づけ、キスを交わした。

もう二度と離れないと誓う。


私の恋を応援してくれた、レイの前で___。





『完』