「今時、王子様を待ってるなんてねー」なんて呆れられ。
そんな先輩に向かい、愛想笑いを受かべる。
私としては、結構マジなんですけどね。
まぁ、確かに今の時代には似つかわしくないかも。
けどね。
どうしても思てしまう。
私の運命の相手は、この人じゃなく他に居るんじゃないか……って。
自信過剰と言われてしまうかもしれないけど。
心の底から「好き」って思える人と未だに出逢えていないのだから、仕方がない。
「この人だ!」と思えるような運命の人は、絶対にどこかに居るはずだ。
私は、まだ「その人」に出逢えていないだけ。
「黒崎の王子さまは、いったい何処で何してるんだろうねぇ。早く迎えに来てくれるといいねぇ」
「あははっ。そうですねぇー」
ホントだよ。
早く私を迎えに来てほしい。
……って、冗談半分で話せているうちはいいけれど。
「黒崎、明日から暫く有給消化に励むんでしょ?」
「はい。日曜から友達と箱根です!」
「なによ、実は王子様と一緒に?」
「違いますよ、残念ながら女友達ですってば」
本当に私の王子さまは居るんだろうか。と不安になってしまった。



