「じゃあ恵音、また帰りね」




靴箱で靴を履き替え

それぞれの教室に向かう

普通は2棟の1階が2年のクラスだけど

私のクラスは理系なのですぐ側に理科室や数学準備室などがある1棟1階。

茉莉は文系なので靴箱ですぐ別れる。



(うん、ばいばい、)



私はわかった意味を込めて少し微笑んだ。


靴箱からすぐの教室に向かう。




「おはよう恵音!!!」


「松原おは~」


クラスの友達が挨拶してくれる中私は、微笑みながら席へ向かう。




「ねぇ、恵音昨日の番組見た!?」




私のそばへ駆け寄ってきたのは2年になって友達になった結城 陽光 hikari

私はその言葉に首を横に振った


「え~うそ~面白かったよ!

あ、ねぇ〇〇1時間目なに?」

「音楽」

「あ、そーだった!」




それを聞くと私は席を立つ


「恵音...行くの?」


私は縦に首を振って教室を出た。


隣の理科室に入り大きすぎる窓から外を眺める