メガネの彼は二重人格

「お前俺の授業で落ち着きなかったから、居残ってこの問題集終わらせろ!」



そう言って渡された問題集は、10ページ程度のものだったけど、

僕は数学が苦手だし、これは応用問題集だった…。



でも、今はそれが救いの手にみえた。





先生が出ていく頃には、ほとんどの生徒が教室にはいなかった。



「あ…そういうことだから、ゴメン…。」

「ううん。頑張ってね!」


恵里さんは、教室から出て行った。