ツラい時、悲しい時、どうしようもなくなった時、私を頼ってくれたら嬉しい。
キミの一番になりたいんだ。
「さっき、こっちを見てたでしょ?なんだったの?」
「バカだなぁと思って見てたんだよ」
「なっ!大雅って、ほんっと失礼!」
「どうせ、怜音のことでも考えてたんじゃねーの?」
なぜか大雅に鋭い目で睨まれた。
睨みたいのは私の方なのにっ!
「大雅には関係ないでしょ、れおの前で変なこと言わないでよ」
「別に……変なことじゃないだろ。本当のことなんだし」
目の前にれおが座っているにも関わらず、お構いなしに大雅は続ける。
聞こえたらどうしてくれるの?
なんて思いながら軽く睨み付けると、大雅は無表情にそっぽを向いてしまった。
な、なんなの?
大雅のくせに、生意気なんだから。
だけど、その横顔はどことなく傷付いているように見えて、なんだか拍子抜けしてしまった。
なによ、なんでそんなに傷付いたような顔してんのよ。
何か言ってやろうと思ったのに、そんな気は失せて逆に心配になって来る。
「大雅、もしかして悩みでもあるの?受験勉強でストレスたまってるとか?うまくいってないんだ?」
「はぁ?」
「だって、思い詰めたような顔してるから。私に当たることで、ストレスを発散してるんでしょ?」
「お前……究極のバカだな」
「はぁ?せっかく人が心配してあげてるのに」



