砂浜の上に並んで腰を下ろした。
2人して青く輝く海をぼんやり眺める。
心地良い風が吹いて、潮のいい香りが鼻をつく。
こうしてるだけで幸せだな。
「幼稚園の時も一緒に海に行ったよね。懐かしいなぁ」
つぶやいてみたけど、れおからの反応はなかった。
わかるように呼びかけなかったから私の声に気付くことなく、ぼんやり海を眺めてる。
シュッとした爽やかな横顔に見惚れそうになる。
カッコいい……なんて。
「なんだよ、人の顔をじっと見つめて」
「えっ……?」
バ、バレてたんだ、見てたこと。
恥ずかしい。
「なんでもない」
「ウソつけ」
「ホ、ホントだよ」
「ふーん」
「…………」
ふーんって。
めっちゃトゲがあったよね、今。
だって、言えるわけないよ。
カッコ良くて、見惚れてたなんて。
何か他に話題話題!
「あ、そうだ。れおにプレゼントがあるの」
「プレゼント?」
「1年記念のプレゼント」
驚いて目を丸めるれおに、カバンの中からプレゼントの包みを取り出して渡した。
そんなに高価な物じゃないけど、私の想いがたくさん詰まってる。
喜んでくれるといいな。
「これって……しずの手作り?」
「うん。可愛いでしょ?切り抜くのに苦労したんだ。ストラップは買ったやつだけど」
「すっげー……嬉しい」
そう言いながらまじまじと手元を覗き込むれお。
小さなアルバムに色んな形に切り抜いた写真を貼って、『ずっと一緒』『大好き』『1年記念』なんて文字も入れてみた。
シールや折り紙をハートや星の形に切り抜いた物で可愛くデコレーションして作った、お揃いのアルバム。
ちなみに自分の分はすでに部屋に飾ってある。
「すごいな、これ。どうやって切り抜いたんだよ?」
「あは、それはシールだよ」
「なんだ、シールか」
「うん」
「つーか、こんな写真いつ撮ったんだよ」
「あ、それね。ちーが隠し撮りしたやつだよ」
真ん中にデカデカと貼ってある大きな写真。
私とれおが向かい合って笑っている横顔を、いつの間にかちーが隠し撮りしてたみたい。
写真かられおの優しい雰囲気が伝わって来るお気に入りの1枚だ。
「俺って、しずの前だとこんな風に笑ってんだな」
みるみる赤くなっていくれおの顔。
照れてる横顔がすごく可愛い。



