途端に不安でいっぱいになる。
れおは私を彼女にしたくないの……？
私はれおがいい。
れおに彼氏になってほしいと思ってるよ。
「もう、とっくに彼女だろ？なんだよ、彼女になりたいって。いくらなんでも、彼女じゃない奴にキスしたり抱き締めたりはしないだろ」
「えっ……？だって、言ってもらってない」
もう、とっくに彼女……？
れおはずっと、私と付き合ってると思ってたの……？
「まさか……しずは俺と付き合ってるつもりじゃなかったってこと？」
「う、うん……」
目を見開くれおにゆっくり頷く。
「は、なんだよ、それ。しずは彼氏じゃない男とキスしたり、抱き締め合ったりしてたんだ？」
「そ、それは……両想いだから、いいかなって」
「いいかなって……そんな軽いノリで、俺んちに来てたんだ？」
「別に軽いノリだったつもりは……」
再びじと目で見られてしまった。
あれ？
なんだか、また責められてる？
「まぁでも、それは俺がちゃんと言わなかったのが悪いよな。ごめん」
「ううん。私もちゃんと確かめなかったから」
「じゃあ、ちゃんと言うから」
そう言うと、れおはスーッと大きく息を吸い込んだ。
