「キス、していい?嫌ならやめるけど」
再び熱のこもった視線を向けられた。
やめてよ、そんな目で見ないで。
ドキドキが止まらなくなる。
れおが……ほしくてたまらなくなる。
「れお……好き、だよ」
自分から顔を浮かせて、れおの唇に唇を押し当てた。
柔らかいれおの唇と鼻先をかすめるシャンプーの匂い。
ギシッとベッドのスプリングが軋んで、変に緊張感が増す。
唇を離そうとすると、今度はれおに勢いよくキスされた。
体の力が抜けて全身がベッドに沈み込む。
れおは私の両手首を掴んでシーツに押し当てながら、何度も何度もキスを繰り返した。
次第に頭がクラクラして、顔から湯気が出そうなほどのぼせ上がる。
尋常じゃないほどドキドキして、どうにかなってしまいそう。
「しず」
そんな甘い声に胸を撃ち抜かれ、ドキドキが大きく激しくなっていく。
……好き。
れおが好き……。
だから、ずっと一緒にいたい。
しばらくすると唇を離して、れおは照れくさそうに顔を伏せて私の上から退いた。
「しずは大雅と仲良いんだ?」
「大雅?どうして?」
「いや……あいつ、昨日気になること言ってたし」
「気になる、こと?仲良いっていうか……」
昨日、告白されたけど……。
でもそれは、れおに言うべき?