ずっと、キミが好きでした。



クラスメイトで友達……?


彼女じゃないの?


だったらどうして、れおの家に?



「私ね、耳が聞こえなくなってからは、普通学級じゃなくて特別支援学級に通ってたの」



小松さんは自分のことをゆっくり私に話してくれた。


特別支援学級に通うようになってから、手話を勉強するようになったこと、手話を覚えたら今まで話せなかった耳が聞こえない子と話せるようになり、仲良くなれたこと。


手話を覚えるのは簡単じゃなかったけど、覚えたら世界が広がって生きているのが楽しくなったと教えてくれた。



「怜音君もね、手話を覚えたいみたいで。時間が空いた時に、時々家でレッスンしてたの」


「れおが……手話を?」


「うん。今の高校はほとんどみんな手話を使うから、会話に入りたいんだって言ってた。努力家だよね、怜音君って」


「そう、だったんだ……」



れおが手話を習っていたなんて。


頑張り屋のれおのことだから、必死になって勉強したんだろう。



「あ、肝心なこと言うの忘れてた!『愛しています』『私も』っていうあのくだりは、帰り際におさらいしてただけで、本気のやり取りじゃないから。ついついふざけて『私も』って返しちゃったけど、あの後彼氏にすごい怒られて大変だったんだ」



小松さんは、テヘッと笑って私にそう教えてくれた。