ねぇ、私のこと……どう思ってるの?
彼女……いるんだよね?
それなのに、どうして私にキスなんかしたの?
……バカッ。
「しず?なんでまた泣くんだよ」
「うる、さい……っ、れおのせいだ、バーカ」
れおから離れ、ブレザーのポケットに入れていたスマホを取り出し画面を操作してメモを開いた。
そこに文字を打ち込んでれおに見せる。
『彼女がいるくせに、私にキスなんかしないでよ!れおのバカ』
「は……?彼女?そんなの、いるわけないだろ」
涙目の私に、れおは不思議そうに眉を寄せる。
しらばっくれているようには見えないけど、止まらなかった。
『ウソ!だって、見たもん。冬にれおの家に行った時、女の子に愛してるって言ってたところ。女の子も、私もって言ってた』
「いや、言ってないし。何かのまちがいだろ」
そんなわけない。
ちゃんとこの耳で聞いたもん。
『大雅もその場にいて、聞いたって言ってた!女の子と2人で出て来るところに遭遇したもんっ!』
責めるつもりなんてないのに、打ち込む文章のニュアンスがついキツくなってしまう。
「女の子と出て来るところ……って、まさか」
思い当たる節があるのか、れおは意味深につぶやいたあと黙り込んでしまった。
やっぱり、何かあるんだ。
「明日空いてる?」
しばらくして真顔で聞いて来たれおに、小さく頷く。
明日は土曜日で学校は休み。
「明日の13時にしずの家に行くから、待ってて」
「え?」
どういう意味?



