「あたしの個人的な意見としては、もう一度ちゃんと話した方がいいと思う」
「…………」
「そこまで思わせ振りなことしといて、急に態度を変えたりする?普通はしないよ。何か事情があったんじゃないかな?」
「事情って……?でも、単に嫌われちゃっただけかもしれないし」
「それは、わからないけど。でも、なんとも思ってない人の前で泣くかなぁ?絶対に何かあったんだよ。態度が変わる直前に、おかしなことはなかった?」
「おかしなことって?」
「んー、通ってた塾をやめたとか、学校に来なくなったとか。ちょっとした変化でもなんでもいいの」
「あ、そういえば」
そう言われて、思い当たる節があった。
確かあの時、れおは2週間くらい学校を休んだっけ。
思えば私の誕生日のあとから、れおは少しずつおかしくなっていったんだ。
「2月4日の私の誕生日のあと、2週間くらい学校を休んでた。でもそれは、星ヶ崎高校の受験に失敗したからだよ」
「え?」
ちーはパフェを食べる手を止めて、食い入るように私を見た。
あまりにもビックリしている様子だったから、ついつい私も目が離せなくなる。
何をそんなにビックリしてるの?
「あたしの友達も星ヶ崎高校を受験したけど……今年の受験者は、推薦入試を含めて不合格者は出なかったって言ってたよ」
「え?」
今度は私が驚く番だった。
どういう、こと?
不合格者は出なかった?
「で、でも、確かにれおは落ちたって……そう、言ってた」
もし、ちーの言ったことが本当なのだとしたら、れおは私にウソをついたってこと?
本当は合格してたの……?
わけがわからない。



