れおのことがあるからなのか、他人事とは思えなくてちーに色々聞いてしまった。
聞こえないということは外出の際にも大きな危険を伴うこと、会話に入れず疎外感を感じたり、人間関係が億劫になるなんてこともあるらしい。
中途失聴者にせよろう者にせよ、音から遮断された状態の中で暮らして行くことには、かなりの孤独を感じることも少なくないとか。
そのため、家に引きこもっている人が圧倒的に多いとちーは言った。
なんだか、胸が苦しかった。
私はれおの何を見ていたんだろうと、同時にものすごく恥ずかしくなった。
大丈夫。
れおは大丈夫。
普通の人と何も変わらない。
補聴器を付けたら、聞こえるんだから。
今までそう思って来たけど、私の考えはまちがっていたんじゃないだろうか……。
本当に……れおは、れおの心は大丈夫だった?
補聴器を付けたら聞こえるんだからと、タカを括って来た私。
事故当時はショックだったけど、普通に会話することが出来ていたから、そこまで不便に感じなかった。
だけどそれはあくまでも私の感性であって、れおがどう感じていたかなんて一度も聞いたことがない。
もしかすると……私はまちがってた?
れおはずっと……苦しでいたのかな?
それを私に見せなかっただけで、疎外感や孤独を感じていたのかもしれない。
どうして……どうしてもっとれおの立場に立って考えることが出来なかったんだろう。
私は所詮……自分のことしか考えてなかった。
れお……。
ごめんね。
ごめんなさい……。



