教室で担任の先生からのお別れの言葉が終わると、いよいよ解散となった。
この後打ち上げに行こうという話で、みんなが盛り上がっている。
これでもう本当に最後。
れおと同じ教室で過ごすことは、もうない。
寂しいからこそ、後悔だけはしたくない。
胸を張って卒業出来るように、れおにまっすぐぶつからなきゃ。
誰ひとりとして教室を出て行こうとする人がいない中、れおがそっと立ち上がったのが見えた。
れおは大雅に手を振ると、そのまま教室を出て行こうとする。
「ごめん、やっちゃん!私、行くね。れおと話して来る!また連絡するから!」
「はいよ、行ってらっしゃい」
「うん!」
カバンを掴むと、私は勢いよく教室を飛び出した。
れお。
れお!
……れお!
「れお!」
まだキミに伝えていないことがある。
拒絶されても、受け入れてもらえなくてもいい。
私の想いを伝えたい。
廊下には別れを惜しむ人の姿がたくさんあって、思うように前に進めない。
「れお、待って!」
聞こえていないのか、れおの背中は人混みに紛れて消えて行く。
振り返る素振りは一切なく、遠ざかって行く一方。



