それなら長く休んでいたことにも納得がいく。
何か私に出来ることはないのかな。
れおを元気付けてあげられるように、何かしてあげたい。
でも、何を……?
こんな時に何も思い付かないなんて、私って本当にダメだな。
「れ、れお!気晴らしにパーッと遊びに行こっ!」
「…………」
れおは私の顔を見て首を傾げる。
そうだ!
今日は補聴器を付けていないんだった。
紙に書かなきゃ。
そう思ってペンを走らせる。
すぐに伝わらないのはもどかしいけど、どうにかしてれおを元気付けてあげたい。
急いで書いたから、ありえないほど字が汚くなった。
「大丈夫だよ。落ちたことで、そんなにショックは受けてないから」
「で、でも」
2週間も学校を休むほど、ショックだったんじゃないの?
今だって、悔しさや悲しみを押し殺して笑っているように見える。
人に弱さを見せたり吐き出したりしないれおだから、自分の中にため込んでいるはずだ。
そこに踏み込みたい。
「本当に大丈夫だから。明倫学園、合格おめでとう」
「大丈夫って……れお」
「ごめん、今から職員室に用事あるから」
れおは笑いながら教室を出て行ってしまい、私はひとり取り残された。
しつこく言い過ぎちゃったかな。
なんだか突き放された気がしてならなかった。
その笑顔の裏で私を拒絶して、バリアを張っているように思えてしまったんだ。



