不安な気持ちを抱えたまま迎えた月曜日。
今日は朝からしとしとと雨が降っていたせいもあり、さらに気持ちが沈んだ。
「しずく、朝ご飯用意してるからね。今日は日勤深夜だから、一回帰って来て夜中にまた出るけど戸締まりはしっかりね」
お母さんの忙しない声が、ふすまの向こうから聞こえた。
私の部屋という名のつくものは一応はあるものの、ふすま一枚で台所に繋がっているから、ちょっとした物音でもすごく響く。
さらに、ふすま一枚で隣のお母さんの部屋とも繋がっているから、プライベートな空間はあってないようなもの。
「行ってらっしゃい。頑張ってね」
「行って来ます。しずくも遅れないようにね」
「うん」
私より遥かに早く家を出るお母さんの背中を見送る。
なんだか小さくなったような気がするのは、気のせい?
私が大きくなっただけなのかな。
そう考えたら、変わっていくものってたくさんある。
私とれおの関係も、いつか変わってしまうのかな。
そんなのは嫌だ。
今日逢ったら、ちゃんと話がしたい。
告白の返事も、まだしてないんだから。
まだ間に合う。
この時の私は、れおのことを何も知らないでそんな風に考えていた。



