「おはよう!紗凪っ」

「やっほー!莉央」

私、佐野莉央。中学2年生。
ちょっと天然な所があるってよく友達に笑われちゃうの。

お父さんの仕事の都合で一年間過ごした東京から、以前住んでいたこの街に戻ってきたんだ。

今日は始業式。
昔から、仲がよかった紗凪と一緒に学校に行くことになったの。

莉「紗凪がいてくれてよかったよ。 私、まだ学校への道覚えてなかったし…。」

紗「どう致しまして。莉央って方向音痴だよね。」

莉「う…。」

ひ、否定できないかも…。