花奈 ~15日生きた君へ~


「で、花代はここで何してんの?」

疑問に思ったらしく、良平が私の顔を見て言う。

「ここで大斗と合流して、図書室行くの」
「あー、ダイトってあの彼氏?」
「うん、そう」

私が答えると、良平は少し間を置いてから

「邪魔じゃなければ俺もついてっていい?」

って聞いてきたから、私は「いいよ」と答えた。