大斗、まだ来ないなぁ。 給食当番でもやってるのかな。 そんなことを思いながら廊下の窓から景色を眺め、大斗が来るのを待っていた。 そうして、少し時間が経った頃。 「花代ー」 聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。 でもそれは、大斗の声じゃない。 えっ……?? 私は驚きながら、すぐに声がするほうへ振り返った。 そこにいたのは……この学校の制服に身を包んだ、良平だった。