私はその場ですぐに、花奈と良平に本当のことを全部話した。
小学校の時から、私が喘息で学校を休むたびに仮病だと陰口を言われること。
運動すると発作が起きるからって理由で体育を休んだ時も、同じことを言われること。
それがきっかけで嫌われてて、友達が1人もいないこと。
中学校でもその状況が全く変わらないこと。
だから人混みを避けて図書室に行くようになり、そこで大斗と知り合って付き合い始めたこと。
全部、全部話した。
「花代、そんなに辛い思いしてたんだ……今まで気付いてあげられなくて、ごめん」
花奈は私の話を聞いて一緒に悲しんでくれたし、謝る必要なんてないのに謝ってくれた。
なんて心の優しい人なんだろうと思った。

