花奈 ~15日生きた君へ~

女子のその言葉のせいで、私は昼休み大斗に会いに行くことができなかった。
明日からの昼休みもどうすればいいんだろって思った。

こういう場合、本来なら大斗に相談するのが1番良いってことは分かってる。
だけど私にはそれができなかった。

今日私を脅してきたあの女子……私よりずっと可愛かった。
あんな子に自分が好かれてることを知ったら、大斗はあの子を選んでしまうんじゃないかって思ったから。

私は大斗のこと本気で好きだし、別れたくない。
でもこのまま付き合い続けたら、きっとまた何か言われる。
また怖い目に遭うかもしれないし、次はもっとひどいことされるかもしれない。

私……どうすればいいんだろう?

昼休みが終わった後も、学校から帰った後も、私はずっと考えた。