花奈 ~15日生きた君へ~


そして今日も待ちに待った昼休みがやってきた。
私は今日も廊下で大斗と合流するため、急いで教室を出ようとした。

その時だった。

「アンタちょっといい?」

教室のドアの前で、見知らぬ女子に肩をつかまれて呼び止められた。
私はそのまま、図書室とは反対側にある階段の踊り場まで連れてこられた。

この子は誰?
なんでそんなに怒ってるの?

一体何が起こるのかと思っていたら、女子は私をにらみつけてこう言った。

「アンタ、大斗の彼女だよね?」