花奈 ~15日生きた君へ~


大斗と付き合い始めてから数日後。
私は久々に花奈の家に遊びに行った。

花奈は、いつも通り学校のことを聞いてきた。
この前までは全然楽しくない学校生活を、無理やり楽しんでいるように偽って話している部分が多かった。
だけど今は心の底から楽しめてるから自然体で話せた。

「最近昼休みがホントに楽しいの!いつも図書室で会う人と仲良くなってね、一緒に本読んだり勉強するようになったの!ただ話してるだけの時間もすごい楽しいんだ~」

私がそんなふうに花奈に話してたら。

「花代、今日特に楽しそうに話すじゃん。何かいいことあった?」

花奈からそう聞かれて一瞬ドキッとした。
もしかして私って分かりやすい?
わかりやすく顔に出ちゃってる?とか思って。

「え~?別に~?」

だけど私はそう言って無理矢理ごまかした。
今はまだ付き合いたてだから彼氏のこと隠すけど、いずれは大斗のことを紹介したいと思ってる。
大斗ともっと仲良くなってお互いのこと分かるようになってから、ちゃんと紹介したいんだ!