少し間を置いてから、大斗くんが口を開いて。
「オレはそんなこと気にしないよ。それでも花代と付き合いたい」
私にくれた返事はそれだった。
「じゃあ……好きになってもいいの?」
「うん。むしろ好きになってほしい」
私の問いかけに、大斗くんは再び私の目を見つめながらそう言ってくれた。
泣きそうなくらい嬉しかった。
「私でよかったら、よろしくお願いします」
そこまで言ってもらえて、私はようやく告白にうなずくことができた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
2人でそう言い合って頭を下げてから、見つめ合って笑った。
こうして、私に人生初の彼氏ができた。

