花奈 ~15日生きた君へ~


それからというもの。
毎日昼休みに図書室に来ると、大斗くんから声をかけてくれるようになった。

「今日は何の本読んでるの?」
「それ有名だけど読んだことないなぁ。面白い?」
「この本おすすめだよ」

大斗くんはいつもそんな感じで話しかけてくれた。

正直、最初に友達になろうって声かけられた時はすごい怖かった。
私のことを嫌ってる人が、大斗くんを使って何か探ろうとしてるんじゃないか……そんなふうに考えたりした。
最初のうちは警戒してたから、私からは大斗くんに声かけなかった。

だけど毎日話しているうちに、大斗くんが悪い人だとは思えなくなった。
毎日かかさず声をかけてくれるし、本当に楽しそうに話してくれる。
だから私は大斗くんに、徐々に心を開き始めた。