花奈 ~15日生きた君へ~


……だけど。

「あの……いつも図書室にいるよね?」

その男子は優しい口調でそう尋ねてきた。
あれ?怖くないかも?
そう思った。

「あっ、はい」
「読書好きなの?」
「はい」
「やっぱり?オレも読書好きなんだ。よかったら友達になろうよ」

私が警戒しながら返事してたら、なんとその男子は友達になろうと言ってくれた。
あまりにも突然の出来事だったので私は動揺して、どんな言葉を返せばいいか分からなくなった。

「名前なんていうの?」

そんな私に、その男子は続けて名前を聞いてきた。

「石井花代です」
「花代ちゃん?オレは進藤大斗っていいます。よろしくね」

私が名乗ると男子も名乗り、丁寧にあいさつしてくれた。
ダイトさんという名前らしい。

「大斗さん、何年生ですか?」
「1年だよ」

先輩にしか見えなかったから学年を聞いたら、同級生だと分かった。
で、学年を聞いた後、名札とか内履きの学年色が同じだってことに気付いた。
私は警戒しすぎてそんなとこ見る余裕なかったんだけど、向こうは気付いてたんだろうな。

「花代ちゃんクラスは?」
「B組だよ」
「じゃあ隣だ。オレはA組。これからよろしくね」

お互いの名前とクラスが分かったところで、今日は会話を終えた。