花奈は2階にある自分の部屋に私を案内してくれた。
「今飲み物とお菓子持ってくねー」
花奈のお母さんは階段の下からそう言い、すぐに準備するのかキッチンに向かった。
「……ねぇ、花奈のお母さん名前なんていうの?」
タイミングを見計らい、私は花奈にそう尋ねた。
本当は名前よりももっと攻めたこと聞きたいけど、今聞けるのは名前くらいしかない。
「え、名前?なんで?」
私の質問を不思議に思ったらしく、花奈がそう聞き返す。
「スナックやってるなら、お店の名前が自分の名前だったりするのかなって。オシャレな名前なのかなーと思ってさ」
名前を知りたいと思った理由を、私はとっさに考えて述べた。
本当の理由はそれじゃない。
もしかしたら花奈のお母さんが私のお母さんの双子とか、そっくりさんって可能性もあると思ったから、名前を知りたかった。
そしたら花奈は納得したようで名前を教えてくれた。
「克代だよ」
カツヨ……私のお母さんと全く同じ名前。
ってことは……やっぱり私のお母さんだ。

