「着いた~!」
間もなく私たちは花奈の家に到着した。
近くから見てもやっぱりそうだった。
花奈の家は私のお母さんの実家だった。
そうだよ……私のお母さんの実家は、すごい山奥にあって。
隣に1軒だけあるあの家には、私と同じ年の男の子が住んでる。
その子の名前は良平くん。
私ともよく遊んでくれてた。
家の真向かいは田んぼで、その奥には森林が広がってる。
良平くんの家の横には大きな川が広がってる。
私が子供のころ遊びに来ていた時と、何1つ変わってない。
それに……思い出した。
ここに来る途中、あのシルバーの鉄橋を通ること。
アスファルトだった道が、途中から砂利道になること。
私、あの鉄橋を通った記憶はあったけど、どこ行く時通ったのかさっきまで忘れてた。
だけど今全てを思い出した。
私はお母さんの実家に行く時、あの鉄橋を通ったんだ。
親が離婚した後行かなくなったから忘れてた。
そういえばそうだった……。

