その後10分くらい経つとバスが来て、いよいよ花奈の家に向かうことに。
バスに飛び乗ると、私たちは隣どうしの席に座った。
間もなくバスが発車すると、花奈が話し始めて。
「ここから5つ行ったとこのバス停で降りるよ!そこから20分くらい歩いたらあたしの家!」
花奈は自分の家までの道を案内してくれた。
5つ目のバス停って、かなり遠い気がする。
同じ市内でもだいぶ端っこのほうなのかな?
バス停からも結構歩くみたいだし。
「今日土曜だからお母さんも家にいるんだ~。夜は特に忙しい日なんだけど昼のパートは休みなの!今日花代が遊びに来ることも話してあるから安心してね!」
花奈が嬉しそうにそう説明してくれた。
花奈のお母さん、今日家にいるんだ。
病院にもお見舞い来たことなかったから、まだ一度も会ったことない。
花奈が大人っぽくてキレイだから、お母さんもきっと美人なんだろうなぁ。
スナックのママやるくらいだし。
なんて想像をしながら、私は窓の外を見たりして時間をつぶした。

