花奈 ~15日生きた君へ~


朝起きて部屋を出たその瞬間から、私には祖母の拷問が待っている。

「あんたまたこんな遅い時間に起きて。夜更かししてたんでしょう。だらしないわね」

祖母の話はいつもそんな内容から始まる。
ちなみに私は夜更かししてるわけでも、遅く起きてるわけでもない。
でも祖母は私の全てを悪く言いたがる。
それは死んだお姉さんの存在があるからだ。

「花奈が生きてたら、そんなにだらしない生活はしてなかったはずだよ」

二言目はいつもこれ。