朝起きて部屋を出たその瞬間から、私には祖母の拷問が待っている。 「あんたまたこんな遅い時間に起きて。夜更かししてたんでしょう。だらしないわね」 祖母の話はいつもそんな内容から始まる。 ちなみに私は夜更かししてるわけでも、遅く起きてるわけでもない。 でも祖母は私の全てを悪く言いたがる。 それは死んだお姉さんの存在があるからだ。 「花奈が生きてたら、そんなにだらしない生活はしてなかったはずだよ」 二言目はいつもこれ。