「克代さんとはもう会わないとしても、俺のことは置いてかないでくれよ!」
私がポカンとしていると、良平が怒ったような口調でそう言った。
要するに良平は私を見送りたかったってこと?
良平が寝てる間に私が帰ろうとしたから怒ってるの?
だとしたら、どうしてそんなに小さいことで怒るのか理解できなかった。
昨日疲れただろうし私は早く出る予定だったから、良平のためを思ってあえて起こさなかったんだけど。
「……ごめん」
とりあえずここは大人の対応で、私は良平に謝った。
だけど良平は未だに納得いかない様子で、さらに表情を曇らせて。

