花奈 ~15日生きた君へ~


「花代!」

すぐにその足音の主に呼び止められ、私はどうしようもなくなって振り向いた。
目の前に良平が立っている。

「良平、起きてたの?」
「今起きたよ。で、飛び出してきたよ」

良平はなぜかとても焦った様子だ。
月曜日からまた学校で会うのに、どうしてそんなに急ぐまでして追いかけてきたんだろう?

「花代、もうここには来ないの?」

私が不思議に思ってたら、良平がそう尋ねてきた。
それ聞くために追いかけてきたの?

「うん、もう来ないよ。今日で最後ってことで今お別れしてきたところじゃん」

当たり前のようにそう答えると、なぜか良平は険しい顔をする。