「花代いっつも猛スピードで走ってて、子供ながらにあぶねーなって思うくらいのスピードだったの。けどもし転んだらまた泣き顔見れる~と思ってたから、俺はあえて何も言わずについてって」
「何それひどっ」
続けて良平が言った言葉に、私は思わずそうツッコんだ。
花奈が私を見て笑う。
「そしたら予想通り花代が思いっきり転んだの。俺はすぐ花代が泣く!って思ったし、泣いたら笑ってやろうと思って追いかけてったの」
「うわ~ひどい人」
今度は花奈がそう言ったので私が笑う。
「で、花代がすぐ泣いたから顔見るために目の前に立ったの。そしたらヒザから見たことないぐらい血出てて、それ見た瞬間頭が真っ白になった」
良平が自分のヒザを触りながら言う。
ケガした瞬間のことは今でもハッキリ覚えてる。
注射よりもずっと痛かったな。

