次の日から、私は花奈に会いに来ると家族の話をした。
6月5日はお父さんについて話した。
お父さんは私が6歳の時から、男手1つで私を大事に育ててくれてる。
離婚するまで家事の経験なかったのに、わざわざ料理本買って料理の勉強したり、登校前に私の髪を結んでくれてた。
花奈が亡くなった時のことを思い出すのは辛いみたいで、私に話してくれることはめったにない。
だけど仏壇にお供えするお菓子はいつでも欠かさない。
しかもね、花奈が亡くなってからもう何年も経つのに、未だに赤ちゃん用のジュースとか真っ白なおせんべいばっかり買うの。
私が「もう赤ちゃんじゃないでしょ」って何度ツッコんでもそればっかり。
その様子を見てると、お父さんの中では花奈はずっと赤ちゃんなんだなぁって思う。
私には年相応に色々口出してくるのにさ。
「愛情の形は違えど、お父さんは私たちを平等に愛してるよ」
私は花奈にそう伝えた。

