花奈 ~15日生きた君へ~

「私あの時、どういう状況なんだろってすごい考えたの。そしたら納得のいく答えが1つだけ見つかったんだ」
「へー、どんな?」
「ここは花奈が生きてて私が産まれてない世界で、私はそこに偶然迷い込んだって思ったの。前にそういう話聞いたことあったんだ。何かを境にして別世界に行っちゃう話」
「あー、それ俺も知ってるかも」
「有名な話だよね。ここに来る途中に橋があってさ、その橋を通らないと来れないの。だからそこが境目になってると思った。普通ならありえないことが起こっちゃったんだなって。だからみんな私のことを知らないんだなって思ったし、私も他人のフリしなきゃいけないって思った」
「なるほどな。そうやって納得したんだ」

私の長くて難しい説明を良平は真剣に聞いてくれたし、ちゃんと理解してくれた。