驚きの事実を告げられた私と良平。
少し落ち着いてから、花奈が再び口を開いた。
「あたしは花代が産まれる前に死んでるから、妹がいること知らなかった。お母さんも花代のことは話さなかったし、花代はお墓にも来たことないでしょ?」
そう。
私は花奈の墓参りに行ったことがない。
子供のころは少し歩くと発作が起きるから連れてってもらえなかった。
物心ついてからはずっと姉を恨んでたから、自分の意思で行かなかった。
「あたしね、お母さんが留守にしてた時アルバムを見つけたの。その中にお母さんと女の子が笑顔で写ってる写真があったの。女の子が写ってるのはその1枚だけだったし、あたしが死んだ日付より後だった。だから、この子誰なんだろうって思ってた」
「写真……?」
私は思わず、花奈の言葉をさえぎって声を上げた。
「うん。その謎がやっと解けたよ。あれは花代だったんだね。あたしの妹だったんだ。花代とは名前も境遇も似てるから、何かあると思ったんだ」
克代さんが私の写真を1枚だけ持っていた……その事実に驚いた。
私の家には克代さんが写っている写真は1枚も残ってない。
克代さんが出ていくとき、自分が写ってる部分だけ切って処分したから。
だからてっきり、克代さんは全てを処分したんだと思ってた。
でも……違ったんだ。

