花奈 ~15日生きた君へ~

黙り込む私たちの横で、良平が口を開いた。

「どういうこと?花奈は克代さんの親戚の子だろ?俺そう聞いたよ。花奈と花代だって病院で知り合って友達になってるし」

良平の言い分はそうらしい。
私にはもう何が何だか分からない。

「ねぇお母さん、もういいじゃん。あたしもうすぐいなくなるかもしれないし、本当のこと話そうよ」

何も言わない克代さんに、花奈が訴えかけると。

「……そうねぇ」

克代さんがようやく重い口を開き、ゆっくりと話し出す。

「良平くんごめん。あたし嘘ついてたの。花奈と花代は姉妹で、2人とも私の娘だし……今ここにいる花代は、あなたが知ってる花代なのよ」

克代さんの言葉に私は衝撃を受けた。
つまり克代さんは、私が誰か分かってたのに他人のフリをしてたってことだ。
でも百歩譲ってそれはいい。
私が気になったのはそこじゃない。

「どういうこと?じゃあ花奈はどうやってここに来たの?だって花奈は、赤ちゃんの時亡くなってるのに!」

頭に浮かんだ疑問を、私はすぐに克代さんにぶつけた。

「はぁ!?どういうことだよ!?」

その言葉には良平も当然驚いた。

「隠してたことがあるの。今から全部話すね」

すると花奈が口を開き、説明を始めた。