花奈 ~15日生きた君へ~


その後も3人で賑やかに話してたら、病室に誰かが入ってきた。

「あら、2人も来てくれたのね。いつもありがとね」

病室に来たのは克代さんだった。
克代さんが来てるの珍しいなって思ってたら、娘の誕生日だから今日は予定空けて来たって言ってた。

「お母さん見て!2人が誕生日祝ってくれたの!」

花奈が嬉しそうに報告しながら、克代さんにケーキとプレゼントを見せる。

「良かったわね!2人ともわざわざありがとね~」

克代さんもお礼を言ってくれたので、私たちは軽く頭を下げた。

「それでねぇ花奈、あたしからもいい話があるのよ」

克代さんは私たちとの会話を終えると、花奈に向かってそう話し出した。

「いい話!?何!?」

花奈がワクワクしながら克代さんに聞くと。