「何だかんだ俺らってもう5年の付き合いなんだな」
良平が星空を見上げ、しみじみとした様子で話し出す。
「そっか、もう5年かぁ。あっという間だったね」
振り返ってみたらそう思えて、私は良平にそう伝えた。
「花奈と花代が出会ったのって、病院だったんだっけ?」
「うん。同じ病室に入院してて、花奈のほうから話しかけてくれたの」
「そこから、今までずっと関係が続いてるんだもんな」
「うん。……あの時出会えて、本当に良かった」
改めて、花奈と出会った時のことを思い出した私は、心の底からそう思った。
すると、私のその言葉を聞いた良平が……
「運命だったのかもな」
視線を空から私の顔に移し、ニッコリ笑いながらそう言ってくれた。

