その日以降良平と大斗は友達になり、昼休みは3人で過ごすことも多くなった。
良平は明るい性格だから、ほかにもたくさん友達ができたみたいだった。
休み時間に廊下ですれ違ったり教室の前を通りかかった時、良平が男女問わず色んな人と楽しそうに過ごしてる姿が見えた。
私たちとばっかり過ごしてたら良平まで悪く言われるかもって不安に思ってたから、その様子を見て安心した。

だけど、その一方で。
私は良平が転校してきてから、さらに悪口を言われるようになった。

「アイツ問題児のくせに男には不自由してねーんだな」
「嘘つきで男好きとか、人としてオワってんじゃん」

悪口の内容はそんな感じらしい。
でも、どんなことを言われても大斗と良平はいつもそばにいてくれる。
花奈も、全てを打ち明けた日からずっと気にかけてくれる。
だから私自身、人に何か言われてても平気になってきたし登校も憂鬱じゃなくなってきた。
そのせいか喘息の症状も落ち着いてきて、発作の回数が減ってきた。
全てがいい方向に変化してきて、私の人生悪くないかもって思えるようになってきてた。