耳に流れ込む不協和音は
いつもと変わらず


私の毎日は
いつの間にか染まっていた




「特に世界にも興味はないな」

置きっぱなしのコップを取る


いつか傾けた砂時計は
もうとっくに砂なんて 流れ落ちてしまっていた


スマホ片手に歩き回ったって
何かにぶつかるわけでもない私の人生

何を楽しみにしているかなんて
もう覚えてないのかもね



誰かが死んでも 誰かと別れても
深く考えずにいた 心は

いつから穴が空いてたんだろう



よくある世界を批判するだけの歌

耳にするだけで疲れるんだ
だっていつもいつも
きりが無いことばかりを叫んで

世界を批判したところで 何が変わったの
批判しただけで何もしない

この世界より そんなあんたらが大嫌い



まだ希望はたくさんあるよ
生きていればきっとなんとかなるんだ

だけど
初めから持っている物が違いすぎて
努力なんてするの 疲れちゃったよ


自殺するほどの勇気はない
生きるほどの気力もない



誰か教えてください

私の生き方を



迷ってばかりで
もう 探すのが精一杯なんです

ジグザグに歩く事が普通なら
私はどれだけ道を踏み間違えたのか

足が動かないの
道を作る事すら もう出来ない



何かから怯えながら
何かを抱えながら
抱えた物が分からないまま

私は雑草だらけの道を行く



涙を流しながら
声を上げながら
拳を握りしめたまま

知らない誰かを追いかけ 逃げ続ける



足は震えて 今にも止まってしまいそうだ

だけど 死ぬ為だけに生きることを
退屈だと思えた


どうせ 明日も明後日もあるのかも知れないんだ


コンクリートで出来た大地に
花束を


あぁ
何も分からなくても
立ち止まるよりましなのか


その線の向こう側

私が知らない世界を 受け止めて