屋上に来るのは2度目。


前回は、入学したてで校内をウロウロ見て回っていた時。


屋上は立ち入り禁止ではないけれど、生徒はあまり行かない。結構穴場だったりするみたい。


「あ~ぁ、いいのぉ?結衣。授業サボっちゃって」


「それは…美月だって同じでしょ」


「あたしはいいけど、結衣は真面目ちゃんなんだから」


そう言いながらも美月は嬉しそうに笑った。


「それより美月、大丈夫なの!?」


「あぁ、ここ?大丈夫だよ…ってか本当ムカツク!」


美月は頬を触りながら、急に思い出したように声を荒げた。