“バサッ”


しゃがみ込む私の上から何かが落ちて来た。


……?


「あ…」


ブレザー。
藤沢タクのブレザーに私は覆われていた。


目の前の藤沢タクを見上げると、ポケットに手を入れて私を見下ろしている。



「2週間、やってやるよ」


「えっ!?」


「実験。2週間なんだろ?」


「あ、はい!…でも」


「でも?」


「なんで急に…?」


「アンタしつこいし、毎日保健室に来られても迷惑だし」


「…はぁ」


なんか私ってかなり印象悪い?嫌々と言うか、渋々と言うか…