恋愛クラブ

「タク様と保健室で密会かよ、何様のつもり?」


「タク様にまとわりつくんじゃねーよ!」


ドンッと押されて背中に冷たい壁の感触。


「“二度とタク様に近づきません”って言いなよ。そしたら許してやるから」


“許してやる”って、
私、別に悪いことしてないし!


こういう卑怯な真似、
大嫌い。


「あなた達に関係ないでしょ。ほっといてよ!」


「はぁ!?お前、生意気なんだよ!」



バシャッ…


後ろにいたひとりが、私めがけてバケツの水を勢いよくかけた。


「冷た…」


頭からスカートまで、
びしょびしょに濡れてしまった。