恋愛クラブ

それは、いつも私が思っていること。


何もしないうちから、
“できない”
“無理だ”
“後悔する”
なんて思いたくない。


それじゃ何も変わらない。


いつだって前に進みたいもん。傷つくことを恐れずに。




「……」


藤沢タクは何も言わなかった。


「えっと…じゃあ今日はもう行きます」


熱く語った自分が恥ずかしくなって、そのまま保健室を出た。


初めてまともに話しができた。


藤沢タクの低音の声が、耳に残った。