「また来たのかよ」


ほら、
不機嫌。


まだ喋ってくれるだけマシか。


今日の藤沢タクはベッドには横になっていなかった。


日の当たる窓際に腰掛けていた。


「毎日来ますよ。“やる”って言ってもらうまでは」


「なんでそこまで俺にこだわるの?」


いつもと違う藤沢タク。質問してくるなんて初めて。


「…部長命令だから」


「…ふ~ん」


「それと、私自身も“やる”って決めたから」


「で、俺につきまとってるわけ?」


「…はい」


「あいつ、ガイがなぜアンタを選んだか知ってるのか?」


「知りません…」


…それを知りたいんだ。