――それから私は、藤沢タクがほとんど毎日、昼は保健室で過ごしていることを知った。



一言でも会話してやる!と意気込んで、保健室へ通った。


藤沢タクが保健室を占領するのをみんな知ってるのか、昼は誰も近づかない。


いつも静かに寝ていたのか、
そんな中に毎日私が来るもんだから大抵機嫌が悪い。



「うん」とか「あぁ?」とか、無言とか…


返って来てもそんな返事。


でも、不思議と藤沢タクに対する怖さは無くなってきたみたい。


相変わらず冷たいけど、
冷たさに慣れたみたいだ。