「じゃま」


「え、えっ?」


何を言われたのかわからなかった。


「ソコ」


藤沢タクが私の後ろを指差したから、慌てて体をよけた。


「あ…保健室…」


誰もいない保健室に入ると、藤沢タクは当たり前のようにベッドに横になった。


両手を頭の下に置いて、スッと目を閉じた。



…キレイ。


素直にそう思った。
きれいな肌に高い鼻。


男の人なのに、私なんかより全然魅力的。


ブレザーの制服もとても似合ってる。


…不覚にも、ちょっとキュンとした私。