さっきの、絶対あの人だった!!


昨日も今日も会えなかったから、絶対いま捕まえなきゃ!


早く実験に参加してもらわなきゃ。


角を曲がると、先を歩くその背中が見えた。


「あの!ちょっと!」


背中に呼びかけるけど、全然止まる気配はない。


「待って!藤沢タク!」


やっと追いついた時、藤沢タクの足がピタッと止まった。


そして、ギロッとした目つきで私を見た。


ヤバい、いま呼び捨てしちゃった…?


「あの…えっと…」


どう言ったらいいかわからずにいると、藤沢タクが口を開いた。