「藤沢タクって、高校入った頃までは超人気で有名だったらしいよ。あのガイ様よりも、だよ!」



「今は違うの?」



「ん~、なんか最近の藤沢タクは冷たくなっちゃったみたいで。でも、まだ根強い人気あるみたいよ。特に2、3年に。歓迎会の時すごかったじゃん?」



「あの時の女子の反応はヤバかったよね。ね?結衣」


美月が私に同意を求めた。


「…う、ん」


ナオが言った通り、歓迎会での藤沢タクの人気ぶりはすごかった。


「結衣は会ったんでしょ?藤沢タクに」


「いいなー!!あたしも見てみたいー!!」


うらやましそうな美月とナオ。