チャイムが鳴って、四時間目が終わった。


教室でお弁当を食べる人、食堂へ行く人、みんなバラバラに散っていった。


私はいつも美月とお弁当組。
最近はナオと一緒の時も多い。



「そういえば、結衣の実験はいつからなの?」


ナオがタコさんウィンナーを食べながら聞いた。


「相手役の藤沢タクって人が嫌がってるんだって」


私の代わりに美月が答えた。


「藤沢タク…ねえ。何人かに聞いてみたんだけど、超かっこいいって言ってたんだけど!」


ナオが期待の眼差しで私を見た。


「うん、まぁ…」


「やっぱり!?そうなんだ!」


確かに、外見は申し分ないほどパーフェクトだった。